Northern Light 序


君の力、僕の心...
重なり合った瞬間...
何が...生まれる...!?


「ふざけるなっ!!貴様!!」
「ふざけるも何も、僕は本気だよ」
激怒する蓮を、鼻で笑い飛ばすハオ。
「葉は、僕と一緒に来てもらう」
言って、葉を見下ろす。
それに答えるかのように、葉もハオを見る。
「どうする、葉?お仲間はああ言ってるみたいだけど」
蓮と話していたのでは意味がないと思ったのか、葉に振るう。
だが、葉は答えない。
〜答えは決まってるはずだ。なのに、何故答えない!?〜
その中、蓮は正直怒っていた。
しかし、蓮の考えは裏切られることになる。
次に葉が発した、言葉によって。
「―分かった。行くよ、一緒に」
『―っ!?』
皆が息を呑む。
「...うれしいよ、そう言ってくれるとね」
皮肉なのか本気なのか。ハオは口元に笑みを浮かべ、葉の答え を受け入れる。
「葉...く...ん...?」
「あんた...本気なの?」
「ああ、まん太、アンナ。心配すんなって」
葉が笑顔を見せる。いつもと全く変わらない、あの、笑み。
どこか、覚悟をしたような感情をかくして。
まるで、死ぬことを決意したような―
「それじゃあ行こうか、葉」
ハオが手を差し伸べる。
「ああ」
それに答え、葉は――


重く、暗い沈黙が彼らの間に流れる。
それを最初に打ち破ったのは、アンナの声だった。

「よ...う...?」

その声に、皆、我に変える。

「葉―っ!」

駆け寄る。今まで、葉が立っていた場所へ。

「何でっ...何で...っ!?」

いくつかのしみが、地面へ滴り落ちる。
―涙
「アンナさん...」
まん太が駆け寄ろうとするがファウストがそれを止める。

「葉――」

時が、止まったように、見えた。


そして、シャーマンファイト準決勝。
スタジアムには、[星組vs X―][X−vs THE蓮]が 飾っていた。
そして蓮たちは...この戦争(ファイト)で、すべてを知ること になる。


〜NEXT〜



水葉サマより。
素敵な作品ありがとうございました。



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