最遊記&ちな外伝 『タイムスリップ』


◇第五話◇

やっぱりこの悟空さんは・・偽者だ

あたしと悟空さんは小さな野原へ行き近くに生えていた大きな木にもたれかかった
「人酔い直った?」
「うん、ていうか、最初からなってなかったしね」
「!?どういうことだ・・・!?」
「そう慌てないで、お昼頃に買った飴でも食べて・・・」
「俺の質問に答えろ」
「いつもの悟空さんなら喜んでもらってくれるのに・・・へんだなぁ?」
「なにがいいたい・・・!?」
「そのままの意味でとってもらいたかったなぁ、あなたは悟空さんじゃないんじゃない?」
ざあぁぁ・・・っと風が吹く・・・あたしの額には・・・冷や汗・・・
はったりなんて始めてで緊張してしまう・・・
「何もかもわかったような顔だな」
「よくあるストーリーで考えると、こういう解釈になるよ、偽悟空さん、
つまりあなたは悟空さんになりすまし、あたしに信用度を得ようとした、
もし、あたしが偽悟空さんに騙されてあなたを悟空さんだと信じていたら
あなたはあたしを捕まえて、おとりにし、三蔵さん達をおびき寄せて
魔天経文を取る・・・という作戦でも立ててたんでしょ?」
「なぜそれを・・・!?」
漫画でよくある話だから・・・てのは言わないでおこう
「さぁ?かんかな?」
「ふっ・・・しかし分かったとこでなんになる、貴様はただの人間だろう?何ができるというのだ?」
「あたしを捕まえても意味がないことを教えてあげよーとおもって」
「意味がない・・・!?」
「そ、あの人達があたしの為にわざわざくると思う?!」
「来ない・・・のか!?」
三蔵さん方々、ごめんなさい!
「あの人達、すっごいつめいたいんだよ、あたしなんか相手にしてくれないし、蹴られるわ、
掃除炊事やらされるわ、もう大変なんだよー(^_^;)」
「ふん、甘いな、そんなはったり聞くわけないだろう」
やっぱりはったりって難しい・・・(涙)
「だいたい、三蔵たちがお前を無視しても、三仏神が無視せんだろーな
もしも、三仏神のせいでおまえが死んだと桃源郷(くに)にばれてみろ
それほど恐ろしいことはないぞ」
「逆にはったりされた・・・てわけかぁ・・・(汗)」
そのあと・・・あたしはまんまと捕まり、三蔵さん達の所へ向かう



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